お客様の声：リハセンターひばり様

外国人採用を進めた背景や経緯を教えてください

宇藤様：どこの部署の会議に参加しても「人材が足りない」というテーマでの議論が半数以上を占めていました。

日本人採用がうまくいかない中で、人材紹介会社を使ってしまうと非常に割高であり収益を圧迫してしまう。しかし人材は採用できない、というジレンマに悩まされていました。

そんな中、特定技能外国人の話を耳にしたので、自分なりに制度を勉強して導入検討を行いました。

老健・デイケアそれぞれ２名を受け入れてみて感想はいかがですか？

宇藤様：特定技能人材の配属部署の責任者と話している中では、特に「特定技能だから」というような問題はなくて、日本人の新入社員を指導する際と同じくらいの指導で対応できています。

文化慣習の違いによる意識のズレや、利用者さんに迷惑をかけたりすることもありません。

ただ、本人たちは方言への対応がちょっと大変だったのではないかなと思います。現場では方言の説明書を作成して上手く対応しています。

1点、わかっていなくても「はい」と返事をすることだけはよくあるようなので、繰り返し指導をしています。

今後の採用の計画を作っていますが、法人全体での高齢化が今後進みますので、特定技能の方の採用は計画的に実施したいと今は考えています。

特定技能の方に長く働いてもらうために法人として取り組まれていることはありますか？

キャリアパスとして考えられるのは、特定技能1号の5年間で介護福祉士を取得して、長く日本に滞在できるようになったら、次のステージとして例えば看護学校に通って看護師になる、というような道も想定しています。学費は奨学金として病院が支払います。

特定技能外国人の受入れ前に心配はありましたか？受け入れてみてどうでしたか？

槌田様：インドネシアの方は高齢の方を大事にする、家族思いという事を聞いて、期待がありました。反面、言葉はどうなんだろうか、という心配がありました。

田上様：実際に受け入れてみたところ、思ったよりもコミュニケーションが取れるくらい日本語が話せたので、少し驚きました。

ご家族やご利用者さんの反応はいかがでしたか？

田上様：最初はフレンドリーに話しかける利用者さんと、様子を伺う利用者さんに分かれました。本人も緊張していたというのもあります。

槌田様：１－２か月で本人たちも利用者さんも慣れていったと思います。特定技能の1名はヒジャブを利用していますが、全く問題ありませんでした。

育成に関してはどのようにお考えですか？

槌田様：携帯の翻訳を使ったり、小さいメモ帳をポケットに入れてメモをしたり非常に頑張っている様子が見受けられます。最近ですと、電話をとることに躊躇してしまうようなので、いかに電話に出てもらうかを考えています。

また、大きな課題としては夜勤勤務についてです。

今後徐々に日勤から早出勤務、夜勤勤務とステップアップする予定ですが、ミスがあってもしっかりフォローできる体制を作って、怖がらずに自信をもって業務が行えるようにサポートしたいと考えています。

特定技能外国人の受入れ前に心配はありましたか？受け入れてみてどうでしたか？

小原様：私は言葉などの問題よりも、職員が少ないことの方が大変という気持ちがあったので、心配よりも期待が上回りました。

実際に働き始めた後は、会社の理念を積極的に勉強したり、仕事を覚えたいという一生懸命な姿勢を感じており、刺激を受けています。

栃原様：特定技能の２人は表裏がなく、本当に素直でまっすぐな印象です。とても明るいので職場の雰囲気や利用者さんも明るくなりました。

たくさん練習したと思うのですが、日本語の歌がとてもうまく、利用者さんと一緒にカラオケをして雰囲気を一緒に楽しむこともできます。

言葉の理解や方言の理解が追い付いていない部分があったりしますが、持ち前の明るさで利用者さん含めて笑顔にすることができます。

特定技能の２人がいなかったら、業務が回らないことも想定されます。

お互いにまだまだ課題はあると思いますが、特定技能の方を受け入れてよかったと思います。

現場の指導時のコミュニケーションで活用してみてよかったものはありますか？

小原様：LINEWORKSの翻訳機能を利用しています。日本語を打つと翻訳して表示してくれる機能があるので、活用しています。

今後の課題はありますか？

小原様：なかなかすぐにはできませんが、業務内容の可視化、評価制度の形作りが今後の課題だと思います。マニュアルがきっちりあればよいのですが、まだそろっていない為、イレギュラーな部分などが本人たちになかなか伝わりにくい状況だと思っています。

常勤社員と非常勤社員の仕事量・仕事内容の違いや、常勤社員としてやるべきことを可視化することで、特定技能の皆さんの理解がスムーズになると思います。

それ以外にも細かい課題は色々ありますが、スタッフプラスの支援チームとも連携をしながら、解決していきたいと思います。

入社して7か月ですね。いまの1日の仕事の流れを教えてください

ニサさん：私たちは朝８時から１７時１５分まで働きます。 ８時からの朝礼をして、朝の準備をします。朝の準備はお茶を作って、うがいカップを準備したり色々な準備をします。

利用者さんが来たら、挨拶をしてから血圧と熱、脈拍とSpO2を測ります。

体操をして、ドリンクとホットパックを配ります。そのあと半分の方は電気治療をします。残りの方はお風呂に入ります。

11時15分に終わって、それぞれの席に座ります。お茶を配ります。

12時に嚥下体操をします。嚥下体操は15分くらいかかります。

次は昼ご飯を食べます。食べ終わった後に歯磨きをして、電気治療をします。

14時に体操をします。

次に15時15分までレクリエーションをします。

次におやつの時間があります。これで終わりです。

ヒッタさん：私とニサさんは当番が別々です。例えば今日は私がお風呂で、ニサさんがフロアで明日はチェンジします。

日本語はどのように勉強していますか？

ニサさん：（スタッフプラスの提供する）教材を勉強してから、YoutubeでN3の漢字とか文法を勉強しています。

今後の目標をおしえてください。

ニサさん：来年にN3の資格を取りたいです。 そのあと、介護福祉士をとってキャリアアップをしたいです。

私にとっては介護の仕事ができることはうれしくて、仕事が面白いです。

ヒッタさん：N3の資格を取りたいです。そのあとは半年ごとに日本語能力試験に参加してN2の資格を取りたいです。

利用者さんの名前が半分くらいしか分からないので、全て読めるようにしたいです。

登録支援機関選びについて

宇藤様：特定技能を受け入れる上で、どうしても登録支援機関を頼らざるを得ない状況だったので、きちんと我々に必要なことを説明してくれるのか、職員に対しても説明してくれるのか、コンプライアンスがしっかりしているのかを重視して登録支援機関の選定を行いました。

スタッフプラスは視察会も行っているので、学習を終えた人たちがどれくらいのレベル感なのかを確認しました。何社か登録支援機関を検討していましたが、視察会を行っていたのはスタッフプラスだけです。

受入れを検討されている法人様へメッセージやアドバイスがあればお願いします

宇藤様：私も、現場の職員さんが受け入れてくれるのか、住まいの周りの方が受け入れてくれるのか、という思いがありました。

ですが、実際に受け入れてみたら、日本人の新人の方を指導するのとあまり遜色は無かったと感じています。日本語の問題などは多少あるかもしれませんが、1人で仕事をしているわけではなく、周りに日本人スタッフもいますので大丈夫だと思います。