日本語、介護の教育を受けた人材と受け入れ後のラーニングカリキュラムが魅力

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課題

  • 人材不足が続き、紹介経由の早期退職者が多い
  • 求人倍率が高く今後の採用難に懸念を感じている

効果

  • 長く働いてくれる可能性のある4名の人材の採用に成功
  • 介護技術の習得を問題なく対応できる人材

社会福祉法人清明会は沖縄県国頭郡宜野座村で特別養護老人ホーム「でいご園」を運営しています。創業以来、「世のため人のため」という理念のもと、老人福祉の向上に寄与していくために総合的な福祉サービスの充実を目指してきました。介護職の人材不足と採用難易度の高まりを課題として、スタッフプラス特定技能・外国人採用サービスを利用してインドネシア人介護職4名の採用を進めました。今回は、外国人介護職の採用経緯や配置後の変化について、総務部の玉元さんにお話を伺いました。

オンライン視察会で想像以上に会話が成立。日本語に関する懸念を払拭。

─ 外国人介護職の採用を進めた背景について教えてください。

玉元さん:当園では、雑誌、求人メディア、紹介会社、ハローワークなど様々なチャネルで採用活動を行なっていますが、人材不足の解消には至っていませんでした。特に人材紹介経由の採用コストが高くて。にもかかわらず採用しても1年以内にやめちゃう(笑)そういったことが続いて、3年くらい前に外国人材について軽く情報収集をしてみた時期がありうちの事務長が一度技能実習生についての説明会に参加したことがあったんです。

そして、そこの営業の方が技能実習制度との比較の中で特定技能制度についても話をされていたらしいのですが「特定技能は転職するからやめたほうがいい へたすると1~2年でより給与のいい都心部にいっちゃうかも」と。その話を聞いて、「いまの(でいご園の)体制で技能実習生をほぼ0から育成する体力は施設にはない。だからといって転職リスクのある特定技能の人材の受入れはもっとこわい・・・」どうしたものかと悩んでいるうちにコロナが世界中で蔓延し外国人材についてはすっかり後回しになったという経緯がありました。

昨年の3月ごろスタッフプラスさんからお電話いただいた時も、初回のお電話では「外国人はまだいいかな・・」という反応をしてしまったんですが、先送りにしてもだめだと事務長とも相談しオンラインで詳しい説明を聞いてみました。そして1つ1つ疑問点を解消。最終的には理事長に決済をとり採用を進めてみることになったわけです。

─ 一度見送った特定技能人材ですが、導入の決め手は?そしてなぜスタッフプラスを選ばれたのでしょう?

玉元さん:決め手は面接に進む前に現地の学生たちと交流をしたことですね。外国人材についての営業の電話はとても多い。だからはじめは乗り気ではなかったんです正直。いくつかお話はききましたが他の会社は一通り説明をしてすぐに導入可否を検討し面接の段階へ進むことが多かった中、スタッフプラスさんは、まず特定技能制度の懸念点をじっくり聞いてくれて時間をかけてひとつひとつ事例をまじえて説明してくれたので、気づけばほとんど不安は残ってなかったです。

色々情報収集してみると、実は特定技能の転職は本人たちにとってかなりハードルが高いことがわかりましたし、そもそも転職しがちなのは、日本の生活に慣れた技能実習生や留学生から特定技能に切り替えたすでに国内にいるひとたちで、海外から直接受け入れる場合の転職率はかなり低いことを知りました。ただ、転職や宗教についての不安はなくなったとはいえコミュニケーションレベルはとても心配でした。正直私としてはこれが一番の不安でしたね。本当にこちらの指示を理解できるのか、ご利用者や職員たちと会話ができるのか?方言のこともあるのにって。その点でインドネシア現地の学生たちと交流できるオンライン視察会は視点をかえる大きなターニングポイントだったと思います。

─ オンラインで学生たちとお話しされてみていかがでしたか?

玉元さん: zoomでの視察会では4名ほどの学生たちと話しができたのですが「こんなに普通のスピードで会話できるのか」と、想像以上に会話ができ「これならだいじょうぶ」そう思えました。もちろん難しい日本語は通じないですが、言い換えてみると伝わることも多くて、意思疎通は十分にできるという感触を得ることができましたね。
現地で10か月日本語を学習してこんなに話せるようになるなら、日本で仕事と生活をするようになれば(習得は)早いだろうなとポテンシャルを感じ事務長・理事長に報告。面接したいとなりました。

2名を採用予定で6名の候補者と面接をしてみたのですが、おもいのほかいい方たちで(笑) 理事長もとても気に入って結局4名の採用を決めました。

実際のところ、単純にひとりあたりの採用費を考えると日本人採用のほうが安いのですが、お伝えした通り、うちは早期離職が多いので特定技能の人材に5年勤務してもらえれば、日本人採用の採用よりずっと費用を抑えることができます。

採用人数については2名でも4名でも正直はじめての受入れで大変なのは一緒。ならば、受入れを一度にすることで受入れコストをおさえたほうが得策と考えました。

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カラオケ大会がパッと明るくなり、利用者さんの笑顔が増えた

─ 受け入れに向けての準備はいかがでしたか?

玉元さん:内定をいただいてから入社までの期間中、スタッフプラスさんには、内定者と現場の主任やリーダークラスの方々との交流会や職員向けの研修会などの提案などをいただいたのですが、体制的にギリギリ過ぎて余裕がなかったので、資料の形でいただいて職員に配布しました。宗教、特に祈りについては現場から懸念の声がありました。ただ、お祈りは休憩時間に行い勤務時間には行わないことを職員には説明すると理解してもらえました。ほとんどの職員が興味津々(笑)職員の中にはインドネシア語の勉強をするひともいるなど、否定的な意見がなかったのは幸いでした。

─ 住居の準備はどうされましたか?

玉元さん:住居は法人で保有する施設の1つを宿舎として用意していたのですが、片付けたり家具の用意をしたりするところが大変でしたね。受け入れに係る手続きは、時間はかかりましたが大変ではありませんでした。書類手続きで分からないところはスタッフプラスさんにサポートを受けて教えてもらいました。

─ 利用者からはどんな反応がありましたか?

玉元さん:ご家族も含めて良い意味で特にはないですね。日本人スタッフと同じような扱いを受けていると感じます。ヒジャブを被っているので外国人がいることを尋ねられることはたまにありますが、それ以上聞かれることはありませんね。コンビニなどでもよく見かけますし外国人が働いている状況は一般的になっているということではないでしょうか。

─受け入れ後に良かったと感じたことは?

玉元さん:当法人で開催の行事がいまひとつ盛り上がりに欠けていたんです。それがインドネシア人スタッフが参加することで、カラオケ大会などパッっと明るい雰囲気になりましたね。あまり上手ではないですが(笑)、カラオケで日本の歌を日本語で歌ってくれます。インドネシア語で歌えばもっと上手いのだと思いますが(笑)。これまでは職員だけが歌うカラオケ大会というかんじでしたが、インドネシア人スタッフが来てから彼女たちがうたいながら利用者さんを手招きしたり、そばで一緒に歌ってくれるのでご利用者や職員たちの笑顔が増えましたね。

介護技術は問題なく、日本語はeラーニングで学習を続ける

─ 文化の違いの懸念について実際のところいかがでしたか?

玉元さん:ヒジャブを着けていると、利用者さんに咎められることがないか心配していましたが、実際は特に差別なく普通に接してくれるのでなんの問題もないんだなと。
食べ物についても、当園では介護職員は調理業務をしないため味見等の業務上の問題はありません。彼女らも食事は自炊してお弁当を作っているので日常的に気にする必要はありませんでした。

─ 受け入れ後にスタッフからはどんな反応がありましたか?

玉元さん:やはり日本語のコミュニケーションで日本人スタッフが気をつけないといけないケースがあるという話は聞きますね。分からないことがあったら、「分からない」とちゃんよと伝えてくれるタイプの人たちなので指導しやすく、介護技術の面でも特に問題ないようです。習得はとても早いと聞いています。
休日には日本人のスタッフが自主的にインドネシア人のスタッフを那覇に車で送っていったり、一緒に買い物や食事に連れていったりしていると聞いています。

─ 日本語学習・資格のサポートはいかがですか?

玉元さん:スタッフプラスさんが提供しているeラーニングで学習をしているので、お任せしています。現在の進捗状況は、定期的に報告を聞いています。介護福祉士試験に向けて、いつまでにどのレベルの課題をクリアしていれば合格レベルにあるのかシステム上でわかるようになっていると聞いています。確認テストを繰り返して、スケジュールに合わせて勉強を繰り返していってほしいですね。

介護福祉士資格を取得して、長く働いてくれる人材の採用を目指す

─ 今後の外国人の採用方針を教えてください

玉元さん:毎年受け入れていく方向で考えています。第一陣の4名が入社してくれて、想像以上によかったので、すぐにリピートを決めプラス4名がいま第2陣として手続き中です。実は増員を予定していたのは2名だったのですが、面接をしていく中で理事長が候補者たちを気に入り倍の4名の採用となりました。将来的には当園で保有する宿舎の建て替えも予定しているので、さらに採用数を増やしていけるかなと思います。

─ 特定技能を検討している介護事業者へ向けておすすめのポイントを教えてください。

玉元さん:スタッフプラスさんは、日本語や介護の教育を受けた大卒以上の優秀な海外人材を紹介してくれます。現地での教育も日本人で介護経験のある介護福祉士で管理者経験のある講師が「このレベルであれば近い将来戦力になるだろう」と思える人材を育成し送りだしてくれているとのことで他社より教育レベルは期待できると感じます。実際に、きてくれた4人は意欲もありのみこみも早いです。

いま行っているeラーニングカリキュラムも他の登録支援機関では実施していないところも多い印象があるので、介護福祉士資格の取得を見据えて10年、20年と長く働いてほしい人材を得ようとする際にはスタッフプラスさんから紹介してもらうのが良いと思います。
日本語能力は後からついてきますし、業務に関しては経験者だと自分の介護経験に固執することもありますが、まだ若い方が多いので正しい介護技術を柔軟に吸収してくれるも良いところですね。

─引き続きスタッフプラスがご支援できるよう改善を進めてまいります。本日は貴重なお話をありがとうございました!

社会福祉法人清明会

介護サービス種類
特別養護老人ホーム

エリア
沖縄県
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